恩田かなめは新聞部に所属する二年生。

いつものように部活動に勤しんでいると部長の京極稔から話があると部員皆に号令がかかる。

終礼が遅くなり部室に行くのが遅れてしまった恩田に京極は笑って、そして言うのであった。

「パッとしない新聞部は廃部になる」

と……。

 

驚愕する部員達に京極は続ける。

実は廃部になることはまだ保留にされていて、新聞部が存続してもいいなと思わせるような

そんな企画を成功させることが出来たなら、廃部は見送られるということだった。

京極の言葉に恩田を始めに新聞部の部員達はあれはどうだこれはどうだと意見を出し合う。

しかし、なかなか企画を思いつけないでいると悩んでいる恩田に京極が話しかけてくる。

そして恩田の零した「夏と言えばホラー」という言葉を聞き京極は閃くのであった。

「怖い話の特集をしよう……」と……。

 

しかし、ただ怖い話では面白味に欠けるので、この学校に纏わる怖い話を集めることになる。

「どうせなら七人集めて七不思議の会にしよう」と言う京極の言葉に賛同する恩田。

そんな恩田に京極は自分が怖い話を語る七人を集めてくるから恩田には

七不思議の会の進行役と記事を纏める役割を与える。

最初は拒否する恩田だが京極に真剣に頼まれて結局は折れてしまう。

こうして恩田は七不思議の会の進行役を担うことになった。

 

そして、七不思議の会当日。

掃除当番をしていて遅れて部活に行くと、既に六人の男女が集まっていた。

恩田は自己紹介を済ませて気付く。

七人目がまだ来ていないと言うことに……。

じっと待っていると六人の内の一人が七人目を待ちながら七不思議の会を始めようと提案する。

その提案に他の皆も賛成したため、七不思議の会を始めることに。

 

無事に七不思議の会を終えて新聞部を救うことが出来るのだろうか……。

その前に無事に七不思議の会を終えることは出来るのだろうか……。

 

まだ見ぬ七人目を待たずして、七不思議の会は幕を開けるのであった。